レニングラード
2009 / 04 / 30 ( Thu )

bunkamuraで催されている
「 国立トレチャコフ美術館展、 ”忘れえぬロシア” 」に行ってきました。

人が少なく、 落ち着いてマイペースで見ることができて満足しました。
作品数が程よくて、 実際に見る作品が想像以上に良かったです。

ロシア美術は殆ど知らなかったのだけれど、
印象主義への展開の中の作品はとても抒情的で瑞々しい。

ツルゲーネフや、トルストイ、チェーホフの肖像画はそのお顔を興味深く拝見しました。
看板になっている、クラムスコイの 「 忘れえぬ女 」 も間近でマジマジと・・・。
そもそもの原題は 「 見知らぬ女 」だったそうです。
以前さる方が、「 こんな女性に振り回されてみたい・・・。」と仰っていたのを思い出しました。
・・・・・・、
・・・「 忘れたい女 」・・・という題もアリかな~、なんつて。 <(_ _)>


          top_pic1.jpg  イワン・クラムスコイ



私は個人的にはイリヤ・レービンという方の絵がいいなぁーと。
「 レービンの息子、ユーリーの肖像 」や、「 レービン夫人と子供たち 」などを見ていると、
描いているレービンの、 愛情に満ちた優しいまなざしまで感じられてくるようでした。
愛くるしい息子ユーリーが、後に困難な人生を送ったことを知って胸が痛みました。                      
 

            explan_pic4.jpg   イリヤ・レービン

あとは、「 たそがれー干し草 」、「 ヤルタのカフェ 」などなど、    
「 三月の太陽 」などは、実物の方が断然いいと感じました。
朝の陽光が 雲や木々や雪に映えて。

この後、岩手県立美術館、広島県立美術館、郡山市美術館・・・と巡回の予定だそうです。

詳しくは コチラ ⇒  国立トレチャコフ美術館展・「 忘れえぬロシア 」




 

今回、「 ネヴァ河でのそり遊び 」と 題する絵の前で、 しばらく立ちつくしてしまいました。
絵に魅了されたワケではなくて、画中の景色が思い出深くて。

以前、ロシアがソ連といわれていた頃、 
サンクトペテルブルグが まだレニングラードと呼ばれていた頃、
ゴルバチョフ大統領が来日し、
「 ペレストロイカ 」 という言葉が少し流行った頃・・・、
彼女とネヴァ河の遊覧船に乗り、 
河沿いの、絵と同じクリーム色の冬宮を眺めました。
近代的な建造物、 ビルや看板、ネオンサインが全くなく、
スカイラインが一直線で 青い空が美しかった。
河の水面と同様、 彼女の笑顔もきらきらとまぶしいほど輝いていた。

レニングラードには、モスクワから一晩かけて寝台列車で入りました。
モスクワの国営ホテルのレストランで、
ウエイターがこっそり隠して売りにきたキャビアと 固いライ麦パンを夜食にして。
頼みもしないのに 車掌が思いっきり甘い紅茶を持ってきて、
もうドルでチップを渡したのに 話し始めてなかなか出てくれなくて閉口したのを思い出します。
窓の外は白夜で、幻想的な夜でした。
荒涼とした大地を時折眺めながら列車に揺られました。

何を話したのかな・・・、 
殆ど話さなかったような気もするけれど、
たくさんの事を話したような気もするし。
いろんな表情の彼女しか浮かんでこない・・・、 
ただ、きっと何年たったとしても思い出す時の中に今いるのだなぁと、
そんな事ばかりを考えていたのかもしれません。

レニングラードではエルミタージュ美術館を訪れました。
あの規模の美術館なのに当時はナゼか時間制限があって、
仕方がないので目当てをおもに印象派に絞りました。
マティスの 「 ダンス 」 と同じポーズの彼女を写真に撮った。

夏の宮殿では 噴き上がる噴水の時刻を待ち、
ベンチに座ると噴き出したりする仕掛けの噴水に私はアタマから濡れ、彼女は大笑い。
海に臨む、驚くほど美しくて遊び心満載の宮殿で、
次回ここにくる時は暗いモスクワには寄らず、
このレニングラードと、目の前の海の向こうのバルト3国を回ろうと話しました。
そのプランは、まだプランのままだけど。



この美術展に来る時に、何も構えてこなかったから、
まるで不意打ちに会ってしまったようでした。
思いもかけないこんなところで、
ドアを開けたらそのままの君がいる。

ここに ”どこでもドア” があったなんてね、
これが ”思い出のフレーム” になるのには、あとどのくらいかかるのかな・・・、

でも、ホントはならなくていいよ、
いや、やっぱりならないでいてほしいみたいだ、
私は昔からものわかりがわるいんだ。
もう何も構わないから、時々こうしてつかまえてくれ。
こんなところで泣けるほど 今でも君が好きだから。



           sankt05.jpg

         


 
世の中はゴールデンウイーク、 そしてお天気は快晴、

どうぞよい休日を ♪

 

 

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20 : 20 : 24 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
みなさんはどのように?
2009 / 04 / 27 ( Mon )

ちょっと長く生きてると 人の冷たさや暖かさが身にしみたりとか、
体が鉛のように重くて 身動きがつかないような気分になる事ってありますよね。

自分自身のバイオリズムの波や、
その時々の状況、 降り積もった心の中の澱、
いろんなコトが絡んでしまった時、ふとハマってしまうエアポケット。
・・・草薙くんも そうだったのかなぁ・・・

はた目には とても恵まれているように見える人でも、
うかがい知ることができないような苦悩を、実は抱えているのかもしれませんね。

しっかし、どうしてギスギスするかなあ、人の世は・・・。



ストレスの解消や、気分転換、皆さんはどうなさってるんでしょうか?
セクシュアルマイノリティーは、
もひとつ毛色の違う荷物を負っているような気がしますけど、(^^ゞ

家でお気に入りに囲まれる、
好きな音楽を聴いたり読書したり・・・、
ランニングハイになるまで (・・・でなくても、笑) 体を動かす、
趣味に没頭する、
笑う、
寝る、
無我の境地に至るまで・・・あはは・・・とにかく掃除をする、
友人と楽しいお酒を飲む、
ショッピング、
おいしい物を食べる、
職場や住居など 思い切って環境を変えてみる、
または旅に出る・・・とか?

・・・あれこれ考えているうちに自分で自分がおかしくなってきました。
ありきたりのコトしか思いつかない、・・・私ってやっぱ単細胞だと実感!

陽にあたる事も結構有効かもしれませんね。
天気の良い日に、あてもなく散歩・・・というのも、意外といろんな発見があったりなかったり・・・?

まずー、・・・ハナミズキが満開でした。
ちょっと懐かしくて恐縮ですが、
マッキーの”花水木”を口ずさみたくなっちゃうではありませんか。

♪ 最後のデートも
  同じ場所で待ち合わせよう
  花水木の通りの終わり
  線路沿いの空き地でハザード出してるよ ♪

・・・!
あぁあぁ~、いかんいかん! コレは逆に切なくなってしまうではありませんか。 <(_ _)>
あうぅ~、

             080423_1436~0001

う~ん、 気をとり直して・・・
都内某所で、こんなレトロな物を発見、

     給水ポンプ(東京市)         赤電話


給水ポンプ、
「 東京市 」・・・だったんですね・・・。 へー。

赤電話・・・、ちょっと前までいたるところにあったような気がするんですが、なんか懐かし。
グリーンのプッシュになって、
それから今は・・・ちょっと味気ないグレーですね。
ケータイに押されたり、設置料や維持費がかかる・・・とはいえ、
グレーではどこにあるか分かりづらいし、
赤電話のあの丸みがなんともその~~~、ホッとするものがあっていいんだけどなあ~。

次は、価格破壊・・じゃなくて、味覚破壊・・・?

      ジャム                 090418_1906~0001    


「 味噌キャラメルのプリンジャム 」
・・・「 味噌キャラメルのぉ・・・ 」・・・
そう! 味噌とキャラメルと、プリンのジャム・・・ですよ!
何度か名称をくりかえし読み、アタマの中で味をイメージしてみようとしたのですが・・・
降参!
とても想像がつかない~~~。

で、「 コーヒーゼリーと納豆のサンドゥイッチ 」 ・・・、
あぁぁ~~~、
ナンテコッタイ!
具体的にイメージしたくないのは私だけでしょうかあああ~~~。

 

・・・どうでしょう、少しは気分転換をしていただけたでしょうか?
ちょっと歩いてみるだけで、結構いろんな発見が・・・263
( 自分でも意外なほど・・・、はぁ・・・ )

時候もいい頃ですし、世の中はゴールデンウイークに突入、
100年に1度の大不況のさなか、なにも海外へ脱出ばかりでなく、
たとえほんのご近所でも 
お天気が良ければ ちょっとお出かけになられてはいかがでしょう?

けど、究極の回復法は、 ・・・やっぱり恋愛かもしれませんけどね!てへへー。
みなさんがんばって!

よい休日を!
ではでは ♪    

 

21 : 51 : 06 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(16) | page top↑
上野で1日
2009 / 04 / 12 ( Sun )

       平成館・阿修羅展     カルティエ・表慶館

国立博物館で催されている 「 阿修羅展 」 と 「 カルティエ展 」 に行ってきました。

先ず 「 阿修羅展 」 ・・・きっとまたスゴイ人なんだろうなあー、と
思いながら門をくぐると、 この日はまだ10分待ち程度でした。
間近で360度から見ることが出来、 思わず横顔に見とれちゃったりして ♪
意外と小さく、 華奢な体躯、 でも・・・、
きっと何万人もの人を動員させてしまうその魅力、 う~ん、納得です!
今回、阿修羅ファンクラブがあることを初めて知ったのですが、・・・気持ち分かります。

ふと、源氏の義経を思い出しました。 ( 知り合いじゃありませんけどね ) 
そこに存在するだけで、時代の空気の色までガラリと変えてしまう・・・そんな特別な魅力。

他の像も悉く、「 腰が決まっている 」 というんでしょうか、
その安定感、・・・足の角度や指の反りまで どの方向から見ても完成形。 スゴイ・・
まるで舞を見ているかのようでした。

で、 今回のグッズは・・・、
「 阿修羅像の公式フィギュア 」・・・なんてどうでしょう? 
フィ ・・・フィギュアアア~~~。
やられました・・・。 スゴイ発想・・・。


        阿修羅像、フィギア     阿修羅展、売店


公式・・・と敢えてつけるということは、非公式な物もあるということ?
・・・なーんて突っ込まずに、お次の 「 カルティエ・クリエイション 」 に行きまーす。


宝石がスゴイのはそりゃわかっているんですが、
それよりも先ず、この催しが開催されている、
重文の表慶館の2階まで今回初めて公開されたことに 感激しちゃいました~。


                   表慶館、中央ドーム2

天井ドームや、優美な階段などに見とれて、
「 帰りたくない~。 ここに住みたい~。」・・・と仰っていたお嬢さんがいましたが、
その気持ち・・・ またまた分かります(笑)。

話を宝石に移しますと・・・、
シンプソン夫人や、グレース王妃などの身を飾った物などの展示もあったのですが、
今回ザーッと見て、 一番似合っていると感じたのは・・・
インドのマハラジャ、 男性だったような気がするのはナゼなんでしょう?

あまりにスゴすぎて、現実感がないというのもあるのでしょうけど、
「 コレ欲しい~。」 ・・・と言っているお嬢さんはいませんでした。 ははは  

しかし、宝石、・・・きれいだなーとは思いますが・・・、自分?別に、というカンジ。
ところが、愛しい女性に贈るということが ふとアタマをかすめた瞬間、
それはガゼン意味を持つものになるのですー!
宝石って、元来そういうものなのかな。
少なくともワタシにとっては。

ちなみに、 初めて恋人に贈ったのは・・・、
ホントに恥ずかしくなるほど、 ささやかなルビー。
当時の自分にとってはそれが精一杯。
でも、その時の彼女の表情は、
・・・どんなクオリティーの高い宝石よりも輝いて美しかった。266
ボーッと見とれてしまったのは私の方。
次回の、さらなるバージョンアップを誓ったのは 言うまでもありませーん。

あ、 イ・カーン
アタマがまた彼女チャンネルになってしまう~。
けれど宝石って、 そんないろんな事を想起させる力がある物なのかもしれませんね。


「 阿修羅展 」 は、 6月7日(日)まで。
「 カルティエ・クリエイション 」 は、 5月31日(日)までです。

詳しくは コチラ ⇒ 国立博物館HP


柳も芽吹き、桜もまだきれいでした。

                 法隆寺宝物館から

 

 

11 : 26 : 09 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑
散る花
2009 / 04 / 11 ( Sat )

今日は初夏を思わせるような陽気でした。
昨晩の夜空も雲ひとつなく、
くっきりと月影が地にたたまれるほど 冴え冴えと見事な満月が輝いていました。
気分転換に少し歩いてみたのですが、
月明かりで見る桜って・・・やはり幽玄ですね。

なにも満開の頃でなくても、すこし盛りを過ぎて、
わずかな風や、鳥が飛び立つだけではらはらと雪のように散る桜もいいなぁ。

また 川などの水面一面に散り浮かぶ花びらを
たしか 「 花いかだ 」・・・って言うんでしたっけ?
・・・まぼろししか乗れない筏・・・、
散ったあとの花をも愛でるなんて、
日本人の感性って・・・、日本語ってきれいだなあ・・・と思ってしまって。


大変な混雑ぶりの 千鳥が淵の桜が見たかったわけではなくて、
山種美術館で催されている 「 桜さくらサクラ・2009展 」 を観に行ってきました。
なんと観光バスで訪れた方々と一緒になりました。
けど、なんとなく心穏やかに(笑)絵と共に時間を過ごすことが出来ました。

やはりココは・・・何度来ても、いつ来てもいいなぁー、
絵の収集に対する姿勢が好きだ。

この展覧会は 5月17日(日) まで。

続いて 5月23日(土) から 7月26日(日) まで 
「 上村松園・美人画の粋 」 が催され、その後三番町から渋谷区広尾へ移転だそうです。

そして、2009年10月1日、新美術館オープン。
やはり開館記念、ココからの催しがたまりません~!

・新美術館開館記念特別展 「 速水御舟 」    10月1日(水) ~ 11月29日(日)
・開館記念展Ⅱ 「 東山魁夷と日展の作家たち 」12月5日(土) ~ 2010年1月31日(日)
・開館記念展Ⅲ 「 大観と栖鳳・東西の日本画 」 2010年2月6日(土) ~ 3月28日(日)

ドン・ドン・ドンとやってくれます~! 
べつに私、山種美術館の広報担当というワケではありませんがー、
もうこれは日参しかないでしょう!
面積も倍近くになるらしいですし、
あまりにも楽しみで生きる意欲を失えないじゃないですかー。
・・・ちょっと大袈裟すぎて、引かれてしまったような気がしますが、
とにかくこのライン、好きなんだからどうしようもないですねー、ははは (^v^)

遠方の方、秋からの事ですので 日程調整をしやすいのでは?
新山種美術館へのアクセスなど、詳しくはHPでご確認くださいねー。


帰り道、まだ人の多い千鳥が淵を歩きました。
いつもこの時期に気になります。
のんきに日向ぼっこをしたり、優しい人にゴハンをもらったりしてそこに住んでいる、
あのネコたちは・・・どこに避難しているのかなー・・・って。

桜に楓の新緑のコントラストもきれいでした。

         090407_1430~0001


ではまたー。

     

02 : 27 : 28 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
桜は何分咲き?
2009 / 04 / 01 ( Wed )

                                         2009・3・15、国立博物館


会期がせまっているので、取り急ぎ。

国立博物館 本館の18室で 「 黒田清輝のフランス留学 」 時代の作品が展示されています。
会期も短く、作品数も多くはありませんが、
今回で3回目になるこの特別展示を楽しみにされている方は多いのではないでしょうか。
人も少なく、ゆったりと作品と向き合うことができて、久々に充実のひととき420
天気がよければその後に、4月中旬まで開放されている庭園で
桜や新緑を眺めて深呼吸・・・ なんてどうでしょう?
もちろんアナタは誰かとね ♪ ( あとの予定は知りませんよ?(^v^) )

図録は地下のミュージアムショップで販売されています。

4月12日まででーす。

詳しくは コチラ ⇒  http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00


お隣にある黒田記念館への行きにくさを考えれば、
この催しはありがたいなーと思います。
 

念のため、今年の黒田記念館の利用案内を・・・

開館日・・・・・・毎週 木・土曜日のみ公開
開館時間・・・・13:00 ~ 16;00
休館日・・・・・・祝休日、 夏期 (2009、7/12 ~ 9/2 ) 
         年末年始 ( 2009、12/25 ~ 2010、1/6 )   ・・・ね?263

 

去年夏に催された 「 日展100年 」のあの膨大な作品の中、
しばらーく足を止めて見入ったのが、やはり黒田清輝の 「 夏草 」でした。
っとに 好きだなあああー。

            2009,3,国立博物館、黒田清輝

   

他にも、表慶館で 「 カルティエ クリエイション 」、
平成館で 「 阿修羅展 」 などが始まりました。
忙しいでつね。

ではまた後日!
 

20 : 01 : 13 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
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