夕凪
2009 / 07 / 21 ( Tue )

ガキと、ハリー・ポッターを観に行きました。
・・・と言っても、友人の子供ですけど (^^ゞ。

春や 夏休みに入る頃、友人の事情で子供を夜まで預かるということを
毎年続けていて 何年になるのかな・・・?

ハリー・ポッターの1作目を 瞳を輝かせて観て、
グッズを手にして喜んでいたガキも 今や高校生。
もう預かるような年齢でもないのだろうけど、なんとなく定例行事のように続いています。
隣でダルそうにポップコーンを口に運び、 目線の位置もずいぶん変わりました。
・・・子供の成長は早いなーと思う。

そもそも、この映画を観ること自体を嫌がりました。
「 1作目からずっとオマエと観ているんだから 今日もそうする、 諦めろ 」
と強引に連れてきたけど、 
・・・もう”卒業”なんだな・・・と、人のガキながら感慨深いものがあるような・・・。

観終わってゴハンを食べている時に、「 腐女子な彼女 」とかいう映画の話になって、
ちょっとマズイ展開じゃなーい? と思っているところへ
「 同性愛ってどう思う? 」ときて、思わず硬直するワタシ・・・。263
「 べ、べべべつにイ~ 」と、答えにもなにもなっていない返答は上ずっていたかもしれない。

( しかし、あの”腐女子”とか、”やおい”とかいうネーミングの
  センスの無さはなんとかならないんだろうか・・・、
  まー、70年代以降いろんな意味で細分化したってコトなんでしょうね )

「 どう思う? 」 と逆に聞いたら、やっぱり 「 べ・つ・に・い~ 」
でも、しばらくして
「 友達とか、親戚にいたらイヤだけど。 」

  ・・・・・・。
「 どうして? 」
「 だってキモイじゃん 」
「 身近じゃない親戚でも? 」
「 うん 」
「 どして? 」
「 じゃーさー、自分の結婚式の時どうするよ。
  相手や相手の親や親戚や学校や会社つながりの人になんて紹介すんの?
  ○○さんのパートナーの△△さんです、って?
  カンベンしてよー、生きてけないよ~! 」

う~ん・・・、 耳に痛あい~~~。

教師を友人のように名前で呼び捨てにし、日教組に教育され、ジェンダーフリーの中で育った
戦後民主主義教育の結果のようなこのガキにしてこうなのか・・・。
・・・と、 保守派なのにビアンなワタシとしては
ヨロコンデいいのか、悲しむべきなのか・・・(笑

なんとも複雑な思いを引きずったまま 
その後、 学校でのメンドーな友人関係の事や、 先に対する不安感、
その子が抱える 漠然とした閉塞感を感じるような話を聞きました。
いつの時代にも、青春時代は 過ぎてから輝きを放つものらしい。

帰り道に神保町に寄って、
たまたま目についた「 ローマの休日 」のDVD( 450円!レンタルとあまり変わらない!)と、
ワタシの好きな西行の本、他数冊を 
「 次回に感想文を書いて提出するように 」 と言って買い与えました。
「 マジかよ! ウッゼー! 」 には 「 何だ!その言葉使いは! 」 と逆襲。

お茶を飲みながら、
学べや学べ やよ学べ!だ、
寸暇を惜しんで一生懸命アツクルシク生きてみろ、
母親を大切にして敬え、
タメ口でものを言わず、目上の人に対してきちんとした言葉を使え、
長幼の序とか、TPOの弁えを知らないのか、
それからあ・・・!と、 
実は自分が実践出来なかったことばかりの説教をたれているワタシを
意外にも 
「 新鮮~! 」 とか 「 ウケる~! 」 と 瞳を輝かせて喜ぶガキ。
なにがそんなにウケているのか分からないまま、とりあえず止まらないワタシ。

夜 明かりのついている自宅の前で、
ちょっと照れた表情で振り返り、 
ハリー・ポッターを、ファイナルまで一緒に観に行こうと言って帰っていった。
 


君が長じて家庭をもって、子供を連れて映画館に行った時、
なにかの拍子にふと 思い出す事があるかもしれないね。
高くなった目線の位置から いろんな景色が見えると思うよ。

人は涙見せずに大人になれない・・・と、TUNAMIの歌詞にあるけれど、
やっぱり傷付かないで、夕凪の海のように穏やかな人生を送ってほしいと願ってしまうな。

ファイナルは2011年・・・?
君はいくつになるのかな、
その時も 厳しくて口うるさいヤツでいられるようにがんばるよ。

 

子供をもつ女性は、もっといろんな想いを日々感じているのかな・・・、
きっとそうなんだろう、
やっぱり母親は神聖だ!

・・・と、ちょっとだけヨコシマな心が萎縮した1日になりました。 




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21 : 55 : 27 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
Scent of a ・・・
2009 / 07 / 16 ( Thu )

先日 蜷川さんの舞台を観て、ふと思い出した 「 近松心中物語 」。
確かにビデオがあったハズ・・・ と探したのはいいのだけれど、
いろーんな作品が出てくる、出てくる・・・!

これは確か・・・と再生をして確認しようとしているうちに、
思わず見入ってしまって なかなか先へ進めずじまいです。
確認だけで終われなくて、
結局最後まで見てしまう・・・。 (ーー;)

さっき見たのは 「 Scent of a Woman 」。

この作品のアル・パチーノ、 最高にカッケー!
視力を失った退役軍人、
ゴットファーザーⅡ以来、っとにいい男優さんだなぁと再認識しました。

あのダンスのシーンはやはり名場面!
Tube をサーチしたら、やっぱあったので 貼っておきまーす♪



                   


こんなふうに生きたいな・・・!

22 : 10 : 02 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
夏時間
2009 / 07 / 11 ( Sat )

「 夏時間の庭 」 という映画を観てきました。
オルセー美術館20周年記念の映画だそうです。

             090711_1848~0001

ここのところ いつも終了マジか ・・・じゃなくってー、 間近に慌てて行くコトが多いなー・・・。
( ・・・ワタシのこのPCの変換は・・・263 )
東京では、銀座テアトルシネマで上映されています。
多分今月17日(金)まで。

「 夏時間の庭 」 オフィシャルサイト     140 詳しくはコチラ

概要はサイトをご覧になられた方がいいかなー・・・と。
分かりやすくてキレイなので。

いろーんなところとタイアップしていて、宣伝上手?
正直、プロモーションビデオを見ているような気がしなくもないような・・・。

家と美術品を守ってきたお母さんの判断は潔い・・・とか、
骨肉の争いに発展せず、
個々の事情よりも、芸術的価値を重んじるフランス人気質(?)・・・とか・・・、そんなとこ?

知人の強引な誘いがなかったら、きっと行っていなかったと思いまーす。
( 注・ ビアンじゃないよー。 だからつまんなく感じたのかなー・・・、笑 )
ご興味がおありの方は お早めに~。



帰り道、MIKIMOTOにディスプレイされている風鈴の涼しげな音に憩いました。
そういえば、ほおずき市が始まったとニュースで言ってたっけ。


もうそんな季節なんですね、
お祭りに花火、 夏ですね!

 

 

22 : 38 : 30 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
短冊
2009 / 07 / 07 ( Tue )

今日は7月7日、 七夕
そして月は 100% of  Full 、 満月だよ

夜だけでも晴れればいいね

街で通りすがりに短冊を渡されて、今日が7日だと気がついた
願いを書いて笹につけるように促されたけど 何を書けばいいのか思い浮かばない

いろいろあったような気がするけれど、何だったっけ・・・

ついこの間思った事もあったはずなのに 思い出せない・・・
忙しさに紛れてしまったみたいだ

海辺で離岸流にハマってしまったように あっという間に流されて
浮かび上がった水面から探す岸は かすむほど遠い ・・・
そんなカンジに似ているような、

なんだかバタバタと慌しいばかりなんだけどね


でも、ふと君が浮かんだとたん、心の奥のドアが開く
いろんな想いがあふれて止まらなくて
とてもこの小さな紙には書ききれないよ

今度は まとまらなくて困ってしまった、(^^ゞ


・・・君の願いは・・・?


君の願いが叶いますように267

 

20 : 07 : 00 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
十二夜
2009 / 07 / 04 ( Sat )

久しぶりに新橋演舞場を訪れました。
蜷川幸雄氏演出の 「 十二夜 」を観るために。

        090629_2358~0001

シェークスピアを歌舞伎で演じるとどうなるんだろう???・・・と興味がありました。

蜷川幸雄さんの演出は、やはりロンドンで大ウケしたのでしょうね。

キーワードは”鏡”。
劇中においても、舞台においても。
舞台のセットでは、マジックミラーが多用され、
鏡としては空間の奥行きを生み、そして照明次第で す通しのガラスになる。

セットの欄間にはそれとなくヌーヴォー調の意匠、
チェンバロの音色、 動く船に布の波。
あっという間にエンディングでした。

そして、やはり残るのは菊五郎さん。
飄々とした役柄を演じていても、隠し切れないあの色気、 やっぱりあの目は目千両!
菊之助さんも、生きるの死ぬのの大恋愛をいくつもして(笑)、
ますます艶を増していって欲しい・・・と勝手なことを思ってみたりして・・・<(_ _)>

蜷川さんの舞台を、大阪まで追いかけて観たことがありました。
「 近松心中物語 -それは恋ー 」
平幹二郎、 太地喜和子 主演。
客席に向けてまで舞う雪の中の2人の道行き。
遊女梅川の首を、 可愛い、愛しい、と言いながら絞める忠兵衛。
吹雪の中、幸せそうに反り返り絶命する梅川、
鬼気迫る2人の熱演に酔いに酔いました。

ワタシとしては、劇中流れる森進一の歌がジャマだったけど、
たしか舞台のビデオまで買ったような覚えが・・・。

寺島しのぶさんで再上演されたとか聞いた事がありましたけど、
それは是非観てみたかった!
映画の「 愛の流刑地 」を観て、つくづくいい女優さんだなーと思っていたから。
頭のどこかで 危険信号が点滅するような、
あの激しさは魅力ですね。(おっと)

そういえば、寺島さん、菊五郎さんのお嬢さんでしたよね。



東京公演は終了したのですが、これから大阪で上演されるようです。
大阪松竹座で、7月5日より~

詳しくは ⇒ NINAGAWA十二夜


しかし・・・、よく降りますねー、雨。
もう 除湿機フル回転ですよー。
たしか沖縄は梅雨明けしたんですよね。
今年の夏は猛暑とか・・・、
暑さも湿気もニガテです~263
ひんやりしてノリのきいたシーツの上でゴロゴロしていたいなー。

皆様 体調にご注意くださいね。
ではまた!

23 : 39 : 36 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
名品展
2009 / 07 / 02 ( Thu )

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霧雨の降り続く1日でした。 

ちょっと億劫だったのですが、 会期終了が近づいた、
東京都美術館で開催されている「 日本の美術館名品展 」に行ってきました。

なんと全国100の公立美術館から、
イチオシで大切な ”この作品!” が揃って展示されているという、
なんとなーく お得感のあるこの企画。
やはり見ごたえもあり、いろんな意味で楽しかった。

作品に添えられたキャプションは それぞれの美術館からのもので、
その文面からは あたかもわが子を送り出すような愛情が感じられて、
読んでいるうちになんとなく頬がゆるんでくるような、 そんな温かいキモチになりました。

足を止めずにいられない黒田清輝、
「 ポプラ並木の黄葉 」は、島根県立石見美術館所蔵とのこと。 

今回その作品のキャプションで、黒田清輝と森鴎外との関りを初めて知りました。
そういえば同世代?
 
島根県は ワタシ、彼女と初めて旅した思い出の地で、
結構知っているつもりでいたのだけど、
この作品を所蔵している美術館の名は知りませんでした。
サーチしてみると H17年秋に開館した、劇場と美術館の文化複合施設のようです。

 島根県芸術文化センター 「 グラントワ 」

これからちょうど夏休みに合わせて 「 黒田清輝展 」が開催されるようです。
オペラも催せる立派な劇場、そしてHPで見るその施設のたたずまい・・・。
周囲に溶け込むような外観、デザイン、素材、
瓦の多用は地元の石州瓦ということなんでしょうか・・・、なんかイイなー。
どなたの設計なのか興味あります。 
またゆっくりした時にでも、ゼヒそのあたりの事を知りたいなー・・・、なんて思ったの久しぶり。

近くには石見空港、 
津和野にもほど近く、まだ行っていない安野光雅さんの美術館もすぐ近く。
ワタシの好きなカマボコ、「 白銀 」や「 秋芳 」もすぐ近く。(ーー;)
アクセスが良さそうで、つい具体的に考えてみたりして・・・。
う~ん、  2泊くらい・・・?   
大いにソソられていまーす!


・・・話を戻しますが、 
たとえば 福武コレクション( 現ベネッセ )が岡山県立美術館に寄託されたとか、
キャプションで知るその沿革も とても興味深いものがありました。

タイトル通り、いずれも名品ばかりで なかなか先へ進めません。330
大分市美術館蔵の 福田平八郎の「 鮎 」の軸などは思わず見とれてしまいました。
数年前にTVの日曜美術館で、 藤原正彦先生が
数学の美(?)と俳句と福田平八郎氏の作品を語っていらっしゃったのを思い出しました。
ワタシにとっては、あの番組の中で過去最高オモシロかった!

今回グッズショップで手に入れてウキャウキャ喜んでいるのは、
福田平八郎のフ・ァ・イ・ル~~~!

           福田平八郎・竹

上は竹、 下は散り敷いた桜の花びらと新芽、 

           福田平八郎 
   
    
写実の果ての この境地!
絵葉書や複写や、何でもいいから他にないのか?・・・と、
売り場のお姉さんを困らせていた 怪しいのがいたら、それは多分・・・ ワタシかも。(^^ゞ



今回の催しで、ふと目にしたとたんエアポケットにハマってしまったように
引き込まれたのは、 ユトリロの”白の時代”に描かれた「 ノルヴァン通り 」。
73cm × 91.8cm、わりと大きな作品でした。 名古屋市美術館蔵。

画集よりも実物のほうが断然イイのは当たり前だけど、
この作品の場合はそれが際立っているような気がしました。

はかり知れない深い孤独を、 感じるなと言うほうがムリかなー・・・と思う。
目にしたとたん淋しさに胸をつかまれて、 キャプションで名前を確認して納得しました。
先入観によるものばかりではないんだ・・・と思いながら、
しぜん彼について 知る限りの断片的なプロフィールが思い出されました。

ルノアールの「 都会のダンス 」、「 髪を編む女 」、
ロートレックの「 二日酔い 」などのモデルとして知られる、母親シュザンヌ。
一時ロートレックの恋人で、ドガなどとも交遊のあった華やかな美人、
その彼女の私生児として生まれたユトリロ、
父親は不詳。
母シュザンヌの結婚を機にパリ北郊のモンマニーに追いやられ
祖母と2人で暮らす淋しい生活の中、アルコールに溺れ精神病院への入退院を繰り返し、
医師の勧めで絵を描き始めたのが画家になるきっかけだった。
自分の友人と愛人関係にあるような、そんな母親に褒められたいが為に描き続けた彼。
モンマルトルの街にイーゼルを立てて描くことはなく、
アトリエで街を写した絵葉書を模写していた。


・・・う~ん・・・、 
・・・どうして子供は無条件に母親を恋うのだろう・・・、
胎内で温かい羊水に包まれて揺られているシアワセな記憶がどこかに残っているから?

母性本能という言葉があるけれど、どうなんだろう・・・と、ふと思う。
子供を産んだら直ちに母性が目覚めるというわけではなくて、
日々の中で少しずつ子供の成長と共に育っていくものなのかな。
でも、じゃあ母性を持ちそびれてしまった人の子供はどうしたらいいのだろう、
そんな母親なんて さっさと見限って、
自分の人生を謳歌すればいい、・・・という考えもあるかもしれない。
でも当人にとってはきっとそれは逆なんだと思う。
母親に愛されていないということを、日々時々実感し いちいちに傷付きながら、
それでも身動きがつかず、何かを埋めようとせずにはいられない。

ずいぶん前に観た原田美枝子さん主演の 「 愛を乞う人 」という邦画を思い出しました。
思い通りにならない自分の人生への腹立ちを、無力な子供にぶつける母、
ひどい暴力をふるわれながらも 時折かけられる優しげな声に陶然とする子供。
長じて職を得て、給料を取り上げられるようになる頃 出奔。
でもそれはウソだと思った。
想像をたくましくして描かれた作品か、描写不足だと思いました。
「 愛を乞う人 」は、母親でもあり、子どもでもあり・・・、

親から充分な愛情を受けて育った人は、
親がガッカリするほどアッサリと巣立っていくと聞きます。 
けれどそうでない人は・・・、 
思い切れない自分を自分で嫌悪しながらも苦しむのだと思う。



通りかかる度、いつも気がかりで見上げているツバメの巣、
一番好きな鳥。
夏の終わりに、南へ渡る。
条件がいいわけでもないのに、日本で巣をつくり子育てをする。
だからツバメにとって故郷は、日本。
秋、たった17cmほどの体長で、何千キロもの過酷な旅をする。
途中 嵐もあるだろう、
どうか無事であるように、そしてまた春に会えるようにと祈らずにはいられない。

こうして軒に巣を作るツバメだって せわしなく 飛び回りながら 、子育てに文字通り懸命だ。 
その様子は見ているだけで胸が熱くなるほどだと言うのに…。

           090618_1422~0001    


見えない心の瑕疵が芸術を生むのかな・・・、そんなことも思ってみたりしながら
重い図録のユトリロの頁を閉じ、
館内から霧雨に煙る窓外の景色を眺めつつ、しばし心を遊ばせました。

 

会期が迫っています。
なんと明後日、7月5日(日)まで。 

詳しくは こちら ⇒ 日本の美術館名品展

 

 

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