六本木、国立新美術館、
フランス国立クリュニー中世美術館の 《貴婦人と一角獣》 展に行ってきました。
本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、
1974年アメリカのメトロポリタン美術館にだそうです。
所蔵する中世美術館のリニューアル中の貸し出しとは言え、
日本という国の信用度の高さを改めて実感しましたねー。
かの国やあの国に、フランスはかようなデリケートな美術品を貸し出すでしょうか?
つくづく日本に生まれて良かった・・・!
また展示の仕方が素晴らしかった。
あの広さ 、空間、 間合い、
赤が映える濃紺の壁に絶妙な照明。
今回ワタクシ、
器の国立新美術館の存在価値を改めて実感・・・!ってマジ思いましたもん。
タピスリーは、想像以上、期待以上に美しかったですねー。
できるだけ大きく画像をアップしたいと思います~。
(嗅覚)
西暦1500年頃の制作とされる6面からなる連作タピスリーで、
目にも鮮やかな大作のうち5面はそれぞれ 「触覚」 「味覚」 「嗅覚」 「聴覚」 「視覚」 と
人間の五感を表わしているそうです。
(味覚)
残る1面の 「我が唯一の望み」 が何を意味するかについては、諸説あり、
いまだ謎に包まれているということですが・・・
(我が唯一の望み)
中央の 「我が唯一つの望み」 (A Mon Seul Désir) と書かれた青色のテントを前に、
貴婦人は、身に着けていたネックレスを外し、
侍女が差し出した小箱にそのネックレスを納めようとしているのか、
または身につけようとしているのか・・・。
この一枚はさまざまな解釈を生み、
五感の後に来る 「理解すること」 という六番目の感覚を指し、
愛や心、第六感、または結婚を示しているという解釈もあるということです。
ムズいことはよく分かりませんが、
ネックレスを着けようとしているのか、外そうとしているのか・・・、
女性の所作は、どうしてこんなにいつも心をときめかせるんでしょうねーーー♪
なんとも艶っぽくてイイ感じー♪♪♪
世の中に女性が存在するだけで、こんなに美しい作品が生まれるんですね 、
わかります、そのキモチ・・・!
そうです、獰猛とされる一角獣ですら、女性には従順になるのです(笑)