会期終了が近づいている催しも多いので、
大慌てでupさせていただきます。

エジプトものでーす。
横浜の パシフィコ横浜では、アレクサンドリア沖合いの海から引き上げられた
神像などを展示。
上野の東京都美術館ではイタリア、トリノのエジプトコレクションを展示。
どちらも夏休み企画のようでした。
会場内のあちこちで学生さんがスケッチしていました。
夏休みの課題なんでしょうか?
どちらの展示を見ていても、
万物に神宿ると自然を崇め、
八百万の神を祀っていたところなどは、日本と共通するところがあるなあと思いました。
ビクトリアのカノープス、 交易の旅の疲れを癒す娯楽の町を、
入ってきたキリスト教徒が 徹底的に破壊したとキャプションにあったのには、
「 ・・・ああまたか・・・。 」
日本に布教に来た彼らがしたこと、
神仏はもちろん、 一般家庭に祀られている仏壇や位牌を焼き捨て、
あぜ道にある道祖神まで壊してまわった。
祖先をおまつりすることも、すべての神仏も否定して、
ただただ唯一神に帰依せよと言う。
意外と強引なんですよね。
当地 トリノエジプト博物館での、
アカデミー賞を受賞したという美術監督 ダンテ・フェレッティー氏による、
鏡と照明を駆使した ドラマティックな展示は
ぜひ1度見てみたいなーと思いました。 多分ムリだけど(笑)。
・・・しかし、世の中はやっぱり大不況なんでしょうか、
ひと気の少ない閑散とした、パシフィコあたりのあの近未来的な光景を見ていると
漠然とした不安を覚えました。
海のエジプト展は 9月23日( 水 )、
トリノエジプト展は 10月4日( 日 ) まで。
国立近代美術館での催し、「 ゴーギャン展 」。
「 我々はどこから来たのか、 我々は何者か、 我々はどこへ行くのか 」
・・・ さあー・・・。
価値や評価はどうなのか知りませんけど、
私、個人的にタヒチを描いた作品はあまり好きじゃないんですよ。
ワケもなく・・・。
ただ、それ以外のモティーフの作品の色彩は本当に好きなんですけどね。
今回展示されている「 アリスカンの並木道 」、損保ジャパン美術館所蔵。
普段は、新宿のビルのフロアの中の、せま~い一室に
セザンヌと、ゴッホの「 ひまわり 」と、3点キチキチに並べて展示されているんです。
ゴッホの「 ひまわり 」よりも、「 アリスカン~ 」を見ている時間がいつも長い。
けれど、 毎回少し息がつまるような気がします。
それは、絵のせいではなくて、狭い空間のため。
べつに閉所恐怖症じゃないんですけどね。
狭いエレベーターに、カンジのいい女性と閉じ込められたら・・・なんて
考えるだけでウキウキしちゃいますけど・・・、って、
なあにを言ってるんでしょうか、私。 おかしいですねー。
話を戻しますが、
「 ひまわり 」は、世界が驚いた高額な買い物ですし、
高額な絵画を 管理しやすいように一箇所に集めておきたい気持ちはわかるんですよ。
警備や予算の関係もあるのかもしれない。
でも、せま~い一室でのあの展示のしかたは どうかと思うんです。
それぞれが、とても力のある絵ですから、少ーし間が欲しい。
いつだったか、その様子を、
「 こういう設営をした人は本当に絵画が好きなのか疑問に思う、
世界が納得するステージに展示をする努力をして欲しい。
美術品の流転の悲哀を感じてしまう、
これではまるで、貧乏臭さの抜けない成金の食卓のようだ。
テーブルに、鉄板焼きとすき焼きとしゃぶしゃぶを
並べているかのようだと言っては言いすぎだろうか? 」
…と酷評した記事を読んで大笑いした事がありますが、同感です。
「 ゴーギャン展 」の売店ではタヒチのお塩を売っていました。
9月23日(水)まで 。
サントリー美術館で開催中の 「 シアトル美術館、アジアの玉手箱 」展。
センスいいよなー。
桃山時代、俵屋宗達、本阿弥光悦の夢のコラボレーション、 「 鹿下絵和歌巻 」
シアトル美術館が所蔵する後半部分と、こま切れに離散した前半部分が
再現 されていました。
しかし・・・、コレを切り売りするかなああーーー!
他にやりようはなかったんだろうか、
三十六歌仙の切断しかり、 もう 痛ましくって涙がでそう~(涙目)。
けど、今回 某新興宗教団体が数点所蔵していたのを知って 驚きました。
宗教の力ってスゴイのね。
9月6日( 日 )まで。
まだ他の美術展はあるのですが、おなかがすいてきたので(笑)
また自戒・・・・・じゃなくってー、また次回。
駆け足で申し訳ありませんが、取り急ぎ!