夏の企画展のつづきでーす。
東京国立博物館の平成館で開催されている 「 伊勢神宮と神々の美術 」展と、
同時開催されている 「 染付 -藍が彩るアジアの器ー 」展。
百日紅が揺れていました 平成館
「 伊勢神宮と神々の美術展 」から。
結構な人でした。
飛鳥時代から綿々と続く、
20年に1度、 正殿をはじめ、御装束、御神宝を造り替えて
ご神体を新宮に遷す遷宮。
平成25年に行われる式年遷宮を記念して、伊勢神宮の御神宝や神道美術など
その精華を展示、とのこと。
・・・自分でも意外なほど興奮してしまいました。
御衣装の美しさ!
また、御神宝の美しさ!
当代きっての名工による静かな迫力!
20年に1度、全てをつくり替えるのはナゼなんだろう、と不思議に思っていたけれど、
こうして匠の技を伝承しつつ、
よみがえりが繰り返されてきたということを初めて知りました。
それが困難な時期には あらゆる人々が気持ちを寄せる。
展示物もさることながら、
そこに形はないけれど その寄せる気持ちがなによりも美しい。
こんなに素晴らしい国が存在するなんて まるで奇跡、
そんなふうに思えて 頭はすっかり興奮状態、
胸がいっぱいになって涙がでました。
あの展覧会で泣くなんて? ( きっとワタシくらいかも・・・)
民族のDNAなのかなんなのか、
でもきっと感動すると言う事は こういう事。
伊勢神宮には1度行ったきりなので、またぜひ機会をつくりたいな。
どちらも9月6日( 日 )まで。
同じ平成館で催されている 「 染付 -藍が彩るアジアの器ー 」展
白磁にコバルトで描く文様、
中国や、ベトナム、朝鮮などの物、または古伊万里などもあったけど、
あの中では 私はやっぱり鍋島が好きだなぁ。
濃染め( だみぞめ )、
うすくムラなく塗る技法を駆使した優美さが特徴らしいけど、
そういうことは よくわからない。
ただ、最早文様ではなくて別のジャンル、そんなカンジ。
余談ですが、本館に江戸17世紀の色鍋島、
「 色絵三壺図皿 」というのが展示されているんです。
暗記してしまったそのキャプション、
「 鍋島藩が、将軍や大名への献上品として焼いた色絵磁器を色鍋島という。
色鍋島の真骨頂は、身近な題材を用いて、
洗練を極めた意匠を作り出している点にある。
華やかな文様で彩られながら、全く立体感のない壺の表現が
幻想的な情趣を生み出している。 」
因みに、地下のミュージアムショップでそのレプリカを売っていて、
実はワタシ、 その小皿使っています。(笑)
場所は変わって、国立新美術館、 「 ルネ・ラリック展 」です。
アールヌーヴォーのジュエリー製作と、アール・デコのガラス工芸と、
2つの創作分野で活躍した人物ということなのですが、
ワタシは 百貨店などでよく見る ガラス製品のラリックしか知らなかったので、
そのジュエリーの分野が興味深かった。

上の画像は、「 雄鶏の頭 」という名の、・・・・・なんとティアラ!
カルースト・グルベンキアン美術館( それどこ? )に所蔵されているということです。
くちばしにくわえているのは、当初はイエローダイアモンドだったということで、
なんとも豪華で斬新ですね。
やはり19世紀末の頃の、タイトでエキゾティックなデザインのドレスに
断髪の女性がイメージなのでしょうか。
ガラス工芸で、手作りの作品から産業へ・・・、
デザインだけでなく、商才にも長けた方だったんですね。
会場を出たところでは、案の定ラリックのガラス製品を売っていました~~~(笑)
お好きな方は どうぞお早めに!
9月7日( 月 )まで。
10月1日には 山種美術館がオープンするし、
秋から年末年始にかけて楽しみな催しが目白押し。
忙しいですね!
今日コチラは雨・・・というか、どうも台風接近らしいんですよ。
どうなるんでしょうね。
少し前に、カミナリの影響なのか何なのか、PCの不具合が起きたのですが、
またしても ・・・!というカンジ。
PCが使えなくなったりする前に更新したいと思いまーす。
ではでは ♪